大規模修繕における設計とはどのようなことをさすのでしょうか。
大規模修繕での設計は、新築と異なり図面よりも、どこを、どの材料で、どんなように直すのかという仕様書が主体となります。
仕様書を作成し、工事の対象数量を統一することによって、同じ基準で見積もりを依頼し、提出された見積もりを同じ基準で比較することが可能になります。
具体的な業務は次のようになります。
- 仕様、工法の決定
- 設計図の作成
- 工事仕様書の作成
- 指定数量、精算項目の設定(注)
- 概算工事費の算出
(注)設計段階では数量を確定できないために、工事完了後に実際に工事を行った数量で精算を行う項目をあらかじめ決めておくこと。ひび割れの補修長さ、タイル浮きの枚数、露出鉄筋の補修箇所数、シーリングの打替え数量などがある。